去年1年間に東京消防庁の救急車が搬送した人は82万人余りに上り、10年連続で過去最多を更新しました。高齢化が主な理由とみられ、必要な人に迅速に対応できるよう適切な利用を呼びかけています。 東京消防庁によりますと、これは、救急業務を開始した昭和11年以来最も多く、10年連続で過去最多を更新しました。 高齢化により救急車を必要とする人が増えていることが主な理由とみられ、搬送された人のうち75歳以上が28万6000人余りと39%を占めています。 一方、搬送先で入院を必要としない「軽症」と診断されたのは全体の54%に上ったということです。 東京消防庁は、必要な人に迅速に対応できるよう、症状が重くないと思われる場合はいったん相談用の専用ダイヤル「#7119」に問い合わせるなど適切な利用を呼びかけています。