CDC BLOGとは、コミュニティデザイン協議会のスタッフがワークショップ・トーク・展覧会などの活動を報告するブログです。 コミュニティデザイン協議会 CDC CAST 「まちの断片」第五回目はランドスケープデザイナーで地図やGPSに詳しい石川 初さんを招きました。 石川初さんは現在建築の外構をデザインしたりしています。 もともと地図が好きだったが仕事柄地面や外部空間と接する機会がおおく、また地図を相手にする機会も多いそうです。まちを見るツールとしての地図をご紹介していただき、その実践例をお見せいただきました。 たとえば駅前地図で現在地がどこかを示していることが地図を理解するときに重要で、我々は地図をみることによって自分がどこにいるか把握して街の構造を見て取ってどちらに向かうか決めるからなのです。山手線のカタチを例に挙げ、地図上の位置と窓の外を見ている車窓の風景は全く一致しておらず、窓の風
2009年07月10日23:51 カテゴリヤバ景(やばい景観) 8/9(日)イベント「ヤバい景観的・東京88景」Tweet ひさしぶりにイベントをやります。 このブログでも、デイリーポータルZでも、ぼくはずっと「一般的には『悪い景観』だといわれるかもしれないけど、こういうのけっこう好きなんだよね」という風景を写真にとって文章を書き続けて、そしたらうれしいことに賛同してくれる人が少なからずいることが分かった。 考えてみれば、工場もジャンクションもダムも、一昔前まではおおっぴらにこれらのものを好きって言っている人はそんなにいなかったよね。いい時代になったよ。 で、ここらでひとつ、そういう方々とあらためて「どういう風景がけっこうすき?」「なんで好きなんだろう?」っていうのをまとめてみたい。そういうイベント。 「わるい景観かもしれないけど…」っていう、こういうものに対して「ヤバい景観」というネーミ
【開催日】7月25日(土)16:00 - 18:00 知っているようで知らない身近なまち・都市のはなし。 今月の「まちの断片」では小型化した情報機器とまちとの関係を考える機会として、二人のゲストをお招きします。 7月の二人目のゲストは、携帯電話にも内蔵されるようになったGPSシステムを使い巨大な絵画を描いたり、土地の高低差を細密にビジュアル化して普段気づかない地域の文脈を探る"東京スリバチ学会"の活動など、多岐にわたりまちとかかわっているランドスケープデザイナーの石川 初さんです。 現在のまちから読み解く様々な研究者の話を聞いてみませんか。 レクチャー開催概要: 【開催日】7月25日(土)16:00 - 18:00 ゲスト:石川 初(いしかわ はじめ) 1964年、京都生まれ。地上絵師。登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。関東学院建築学科非常勤講師、千葉大学園芸学部非常勤
奇妙な出っ張り ぼくは東京の地形に興味津々で、国土地理院の数値地図というものををよく眺める。これを見たことのある人は必ず気づくと思うのだが、東京湾岸に奇妙な地形が2か所ある。 東京の隅田川、荒川、江戸川の河口あたり。これを見ると「おや?」って思いませんか。 【国土地理院の5mメッシュ数値地図をカシミール3Dで表示】 上の地形図では東京の中でもとくに真っ平らな部分を見ている。いわゆる「江東ゼロメートル地帯」を中心としたエリアだ。東京におけるオランダと言ってもいい。いや、よくないか(オランダは国土の4分の一が海抜0m以下なのです)。 そんなオランダな場所に2箇所奇妙な出っ張りがある。それが「チューボー」と「行徳富士」だ。 人間が作った地形だっていうのが興味深い 「チューボー」とは中央防波堤のこと。ここは地図で一目瞭然、埋め立て地。正式名称は「中央防波堤埋立処分場」といい、東京23区から出るゴミ
街を歩いているとネットがたくさんあるのに気がつく。まさにネット時代だ。 ゴミ集積所にある、カラスよけのネット。今回はそのネットの収納形態について見ていきたい。 ネットばかり見た一日。これがいわゆるネットサーフィンです。 (大山 顕) 誰でもついマニアになってしまう 先日カルチャーカルチャーでイベントをさせていただいた。会場を飛び出して、カメラ片手に街へ繰り出すという試みだ。 街を歩きながら写真を撮って、最後お台場で発表するというもの。「ひたすらひとつのモノだけ撮る」「好きなもの撮るの禁止」「きれいな写真撮るの禁止」「ネコとか撮っちゃダメ」などのルールを課すと、「ゴミバケツマニア」や「室外機マニア」になってしまう人がでてくる。それが狙いだった。 当然ぼくも撮った。それがこのゴミネットだ。 ゴミネット占いとかできるんじゃないか 今回注目したのは、まさにゴミをカラスから守って活躍中のネットではな
東浩紀・北田暁大『東京から考える』(asin:4140910747) * ショッピングセンターやファミレスなどが郊外の幹線道路沿いにボコボコと並び建つ。日本のいずこでも顕著なこの光景。人々の生活や感覚もそれに応じて変化していると思われる。こうした現象は「郊外化」「ジャスコ化」などと呼ばれる。 実際この光景は、私も郷里でつとに目にしていたし、東京在住後も少し遠くへ足を伸ばせばいやでも実感する。毎度「いやはや」とつぶやきたくなる。 この都市構造の変質に、さて東浩紀はどうコメントするだろう。と思って読んでいくと、あっけない見解に出会う。要は「避けられないのだから仕方ないし、いくらか必要でもある」(引用ではない)というかんじ。たとえば――。 東 《僕としてはそれは必ずしも否定すべきものではないと捉えている。というのも、そのジャスコ的世界は、ある意味で安全で清潔な世界だからです。(略) 少なくとも東
2009年05月13日01:32 カテゴリワークショップ 「自分探し禁止!」大森〜大井町ワークショップTweet 【第2回、第3回の開催が決定しました】 ---- カルカル名義で行ったワークショップ、すごかったです。なにがすごいって、参加者のみなさんの開眼っぷりが。開眼というか、もともとそういう気のある人が参加しただけという可能性もぬぐいきれないけれど。 今回のワークショップ、「ワークショップ」とは銘打ちましたが写真の技法には一切何も触れていません。というか、写真技法なんてぼくが教えてもらいたいわ。 そうじゃなくて、「しつこく同じものを見続けると自分の中で不思議なことが起こる」境地にカメラというツールを使うことでてっとりばやく到達して、その感覚を共有したい、という趣旨。つまり、ぼくがデイリーポータルZでやっているようなことをみんなにもやってもらいたかった、ということ。 みんなに撮る「モノ」
今年のデブサミ2008で、ジョエルを抑えて満足度1位を獲得したランドスケープデザイナーの石川初さん。最近のエントリが面白すぎる。 バックヤードとしての港湾 最近、Googleマップの空撮が普及して、上空からの高解像度の写真を眺める機会が増えるにつれて、建物の屋上が街のバックヤードと化していることがよくわかる。特に都心部にはほとんど「屋根の景」がない。空調の屋外機が延々と並んでいる光景は、自動販売機を後ろ側から眺めているみたいなおもむきだ。 これが、都市のスケールでは、「海岸」がでかいバックヤードになっている。高度に近代化した都市の港湾の「海側からの眺め」というのはほんとに、都市の「裏側」である。きっと、沿岸の「栄養源」から「物資の流通媒体」へと、海岸がその価値を転換させたときから、海側は巨大な荷捌き場になっちゃったのだ。 街へ出よ、驚愕せよ。 (建築学科の学生に地図を見せて『なにか変なこと
スタジオ・レクチャー vol.6 地図を見る目 ゲスト石川初 日時2008年12月21日 (日) 14:00-16:00 料金500円(飲み物つき) 定員30名 会場せんだいメディアテーク スタジオa 最近では携帯電話で道を探す方も多いことでしょう。かつて紙でつくられていた地図は、情報技術の発達によって大きく様変わりしました。たとえば、せんだいメディアテークでも、仙台の街並みの映像を、時を超えて地図の上に示す「時遊マップ」(http://map.smt.jp/)を運営しています。位置をあらわす地図に、街の歴史や記憶といった「時間」を加えるこの試みなど、いま地図をめぐる可能性は次々とひろがっています。 今回のスタジオ・レクチャーでは、公園や広場、都市景観をデザインするランドスケープ・アーキテクトであり、GPS(全地球測位システム。カーナビゲーションや携帯電話などに搭載され、自分の位置を知るこ
5月12日(土)、フィレンツェスリバチ学会の案内で、フィレンツェ市内のフィールドワークを行います。翌日の13日(日)にもシエナでフィールドワークを行いますので、ぜひご一緒に!今回も雨天決行・現地集合・現地解散で参加費無料、途中抜可です。勝手にお集まりください。 ----------------------------------------------------- 【開催日1】5月12日(土) 【集合】10時にシニュリーア広場のネプチューン噴水前 【解散】17時ころリパブリック広場にて 【開催日2】5月13日(日) 【集合】11時にカンポ広場のスリバチの底 【解散】17時ころカンポ広場にて ----------------------------------------------------- この春の予定は、 5月26日秋田、6月23日湯沢と遠征が続きます。 スリバチナイト@カルカル
ランドスケール・ブック ― 地上へのまなざし (現代建築家コンセプト・シリーズ) お陰様で発売されました。ありがとうございます。 さて、早速、手にとって呼んで頂いた方々からいくつも、誤記や誤植などのご指摘を頂きつつあります。 あれほど直前まで編集部に詰めて見なおしたつもりだったのに、ミスがあるもので。 お詫び申し上げます。 読んだ下さった方で何か間違いに気づかれましたら、下のコメント欄やメールなどでお知らせ頂けましたら大変幸いです。 P19の図版1、麻布付近とありますが赤坂では・・・?というご指摘、たしかに、厳密には地形図の中央は麻布付近というより「虎ノ門」あたりです。港区麻布の「周辺」ということで。 P44の図版は本文と関連がないような。 ご指摘通り。最後に本文を修正したので、図版だけ浮いてしまいました。機会があれば本文に「帰宅マップは登山マップに似ている」旨、追記したいです。 P124
2020年04月14日22:38 カテゴリ読んだ本 「最後の読書」Tweet 以下は、2016年に週刊朝日の書評欄コラム「最後の読書」に寄稿した文章。 「最後の読書」はタイトル通り「人生の最後に読みたい本」をめぐるエッセイで、本を選び、なぜその本なのかについて書く、というものだった。 なかなかおもしろい依頼だったで、熱を入れて書いたんだけど、凝りすぎて「エッセイ」ではなくなってしまった(そのせいで、あまり評判が良くなかった)。 ともあれ、自分では気に入っているのでここに載せておこう。出だしの一文、9文字だけで、ぼくが選んだ最後の一冊が何か分かる人もいるだろう。 ノックの音がした。 はじめそれをノックだとは思わなかった。ふつう訪問者はチャイムを鳴らす。もう一回こんどははっきりと扉を叩く音がして、はて、と思いながらドアスコープを覗いた。そこには父が立っていた。 どうしたの急に、とドアを開けると
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