● 企業にモラルや正義を 気にする余裕がなくなった 売り上げの数字が欲しいときには、多少グレーな道を歩んだとしても、売り上げを伸ばした人が評価される。なので「チャレンジ」といって粉飾に手を染めた大企業があったりしたわけです。 お金を持ってくる人こそが正しい、モラルを気にしている余裕がない。割と全国でそんな企業が増え始めたという気がします。 先ほど触れた森友学園問題で文書改ざんに関わった近畿財務局の赤木俊夫さんが亡くなられましたが、では、誰かが改ざんの責任を取ったのかというと、誰も取らなかったですよね。たぶん官僚の中でも正義を貫いても意味がない。悪いことをやっても、ばれないで逃げ通せるということが分かったんだろうと思います。 政治の場合は国会で毎回突っ込まれるので、その間論争というか、答えを求められるプロセスがある。民間の場合は“ガチシカト”して逃げ切ることができちゃうんで、論争が成立しない