2023年からの本格導入が始まった「インボイス制度」。多くのフリーランスが実質的な増税の可能性に直面し、SNSで反対意見が相次いだり、2022年参院選の争点になったりもしました。 しかし、複雑ながら影響の大きな制度ゆえに、「フリーランスが全員死ぬから導入反対!」「脱税ばかりのフリーランスから税金を取り立てるのは当たり前!」など、やや感情的な主張・議論も多いのが現状です。「もっと冷静に、中立的な視点からインボイス制度のことを知りたい」という方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、自身もインボイス制度の影響を受けるフリーランスである筆者が、公認会計士・税理士の山内真理先生と、税理士の伊沢成貴先生に、「インボイス制度の疑問」を聞いてみました。 公認会計士・税理士。一橋大学経済学部卒。2011年にアート・カルチャー・クリエイティブ領域を専門とする会計事務所を設立し、現在に至る。公認会計士山内