“Oryon”(オライオン)はWindows PCの世界にインパクトを与えられるか:Qualcomm Snapdragon Summit 2023(1/3 ページ) 2023年も、米Qualcommの「Snapdragon Summit 2023」が米ハワイ州マウイ島で10月24日(現地時間)から3日間の日程で開催された。 最大の目玉は、2022年のSnapdragon Summitで2023年の製品投入が発表され、先行して「Snapdragon X Elite」のブランド名のみが公表されていた“PC向けSoC”だ。 本稿執筆時点ではまだアーキテクチャなどの詳細は不明なものの、今回はQualcommから先行してパフォーマンスに関するデータが提示された。まずはモバイル方面のフラグシップSoCである「Snapdragon 8 Gen 3」を含めた、同社のプロセッサ戦略について簡単にまとめたい。
ArmのQualcomm提訴に関するリリース Armが、ライセンス契約違反と商標権侵害でQualcommを提訴したというプレスリリース。これだけでは、詳細は分からないが、その背景と行く末を筆者が妄想たくましく解説したいと思う。 2022年8月末に、ArmがSnapdragonなどのArmコア搭載SoCで知られる大手半導体ベンダー「Qualcomm」とその子会社を相手取り訴訟を起こした(Armのプレスリリース「Arm、ライセンス契約違反および商標権侵害に関してQualcomm社とNuvia社を提訴」)。この訴訟は、2021年にQualcommが買収した「Nuvia Inc.」という新興のプロセッサ設計会社の設計を自社製品に組み込もうとするQualcommと、その設計を「捨てろ」と迫るArmの争いである。付随してArmの商標権侵害に関しても訴えている。 Qualcommに買収されたNuviaと
Arm版Windows 11でゲームを遊ぶ上での“制約”をチェック! 最初に、Arm版Windows 11でゲームを遊ぶ際に生じる制約をまとめよう。 Arm版Windows 11は、多くの面でIntel CPU向け(x64版)のWindows 11と同じように使える。しかし、あくまでも“多くの面”であって、利用できない機能や、利用できても一定の制限が加わる機能もある。「ゲームで遊ぶ」という観点では、以下の制約への留意が必要だ。 「DirectX 12」は非対応 「OpenGL 3.3」以上は非対応(それ以前は対応) 他の制約については、Microsoftのサポートサイトを参照してほしい。 →Windows ArmベースのPCに関するFAQ 比較的新しいWindowsのゲームタイトルでは、DirectX 12への対応が必須となっていることが多い。例えばカプコンの「モンスターハンターライズ:サ
RISCの共同開発者であるDavid Patterson氏は、2022年12月に掲載された米国EE Timesのゲスト論説の中で、RISC-V命令セットアーキテクチャ(ISA)に関する5つの誤解について説明している。また、RISC-V ISAの管理/推進を目指すコンソーシアム「RISC-V International」のプレジデントを務めるCalista Redmond氏は、2022年12月12~15日(米国時間)に開催した「RISC-V Summit 2022」において、「RISC-Vはもはや不可避の存在だ」と明言した。 あらゆるプロセッサコアに対応する「最高のエコシステムを実現」 Redmond氏は、「RISC-Vはいずれ、最高クラスのCPUと、そこで動作可能なソフトウェアが開発され、あらゆる種類のマイクロプロセッサコアシリーズに対応可能な最高のエコシステムを実現するだろう」と述べた。
Googleは、RISC-VをTier-1プラットフォームとする考えを、2022年12月に開催されたRISC-Vサミットで発表したとars TECHICAが報じています。 Google announces official Android support for RISC-V | Ars Technica 2022年のGoogle I/Oのときは、RISC-Vの扱いに関して曖昧な態度でしたが、今回はRISC-VをARMと同等に扱うべく最適化に向けた開発が本格化しています。ars TECHICAは、RISC-Vサミットで行われた発表を「大胆な宣言」として取り上げています。 ただ、すぐさまAndroidが動くわけではなく、実現のためには多くの過程があり、これをこなすために数年はかかると概説されました。ロードマップでは、2023年の第1四半期中にARTのサポートを開始すると示されているので、実現
(雑に書いている戯言であることを最初に断っておきます。あくまで個人の感想です。) 実は私は今までRISC-Vには懐疑的だったのですが、最近の状況を知って考えを改めました。 RISC-Vとは RISC-V(リスク ファイブ)とはオープンソースライセンスで提供されている命令セットアーキテクチャ (ISA)です。 研究にも使うことができるし、実際に多くの半導体メーカーがこの仕様に基づいたCPUを開発、出荷しています。 多くのオープンソースのOSやツールチェインもすでにRISC-Vに対応しています。 私が懐疑的だった理由 RISC-Vはオープンソースであるゆえ、自由に拡張することができます。そのため様々な派製品が登場しています。シンプルな組み込み用のマイクロコントローラからパソコン用、サーバ用、HPC用など広い分野に渡ります。 かつてRISCの考え方にもとづいて開発されたMIPSというCPUがあり
Googleが命令セットアーキテクチャ「RISC-V」に最適化したAndroidの開発を行っていることが分かりました。2022年12月開催のサミット「RISC-V Summit」に登壇したGoogleはRISC-Vを「ティア1(最優先)のプラットフォーム」と見なすことを望んでいますが、実現には数年かかるという見方を示しています。 Google announces official Android support for RISC-V | Ars Technica https://arstechnica.com/gadgets/2023/01/google-announces-official-android-support-for-risc-v/ Keynote: The Android Open Source Project and RISC-V - Lars Bergstrom, Go
錦です。 SemiAnalysisによると、Armがライセンス形態を変更し半導体企業との契約を廃止し、OEM(デバイスメーカー)と直接契約する方針であることがわかりました。 Qualcommの主張 この記事を理解するために ライセンス これまでの経緯 関連リンク Qualcommの主張 今回の話はQualcommが裁判所に提出した主張から明らかになったものです。その主張はSemiAnalysisに掲載されています。Qualcommの主張の要点をまとめます。 ArmはQualcommのパートナーの少なくとも1社以上に対して「OEM製品の売上に応じてロイヤルティを支払うArmの新しい直接のライセンスを結ばない限り2025年以降Armベースのチップを入手できなくなる」という虚偽の説明をした。このときArmは、契約しないと競合と契約することになると脅した。 QualcommはArmと包括的な契約を
搭載SoCのSnapdragon 8xc Gen3は、QualcommのWindows PC向けSoCの最新世代かつ最上位モデルだ。5nmプロセスで製造されており、従来世代のWindows PC向けSnapdragonと比べて、CPU処理能力、GPU描画能力ともに大きく高められている。そのうえでSnapdragonの特徴である電力効率の高さもしっかり維持されており、性能を向上させつつ、長時間のバッテリ駆動時間を維持している点が大きな特徴となっている。 メモリは標準で16GBと十分な容量を搭載しており、購入時に最大32GBまで増量できる。内蔵ストレージは容量512GBのSSDを搭載し、こちらも最大1TBまで増量可能だ。 ThinkPad X13s Gen 1は、SoCにQualcommのSnapdragon 8xc Gen3を採用する、Arm版Windows 11モバイルノートPCだ 通信機
【レビュー】M1/M2 MacでWin 11!Parallels 18を使ってみた 2022 8/11 MacはIntel製CPUを使っていた時代はBoot CampによってWindowsをそのまま動作できましたが、Appleシリコンと呼ばれる独自チップに移行してからは不可能になりました。 しかしながら世の中にはMac上でWindowsを使いたいという根強いニーズがあり、それを実現するためのソフトが販売されています。 その代表格が仮想化ソフトの「Parallels Desktop for Mac」です。 2022年8月にその最新版であるParallels Desktop 18 for Macがリリースされましたので、早速試してみたいと思います。 Boot CampによるWindowsの動作ができなくなったAppleシリコン搭載Mac Intel製CPUから自社製Appleシリコンへの移行に
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