【静かな有事】第1部少子化…崩れる社会(1)50年で3割減「存亡の危機」 (1/5ページ) 2009.6.30 22:40 日本は世界で最も少子高齢化の進んだ国だ。総人口は2005年以降、減少局面に突入した。国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が平成18(2006)年に公表した最も現実的な見通しでは、総人口は現在の約1億2770万人から、2055年には8993万人へと減る。50年もしないうちに3割もの日本人が日本列島から姿を消す。約100年後の2105年には4459万人にまで落ち込む。このままなら労働力不足で経済は縮小する。年金など社会システムへの影響も避けられない。われわれは「国家存亡の危機」に立たされている。 ◇ 長野県の最南端に位置する天龍村は、天竜川の渓谷に集落が点在する美しい村だ。平岡ダム工事のピーク時に8000人を超した人口は、現在約1800人。典型的な過疎の村だ。
社会・経済が発展すると晩婚、出産の高齢化が進み、出生率は下がると考えられてきたが、発展がある段階を超えると、出生率は再び増加に転じる傾向にあることが、米ペンシルベニア大学などの分析で明らかになった。 この中で日本は出生率が上がらない例外的存在であることもわかった。6日付の英科学誌ネイチャーで発表する。 研究グループは、各国の生活の質と発展度合いを示す人間開発指数(HDI、最高値は1・00)と、1人の女性が生涯に産む子供の数を示す合計特殊出生率との関係について、1975年から2005年まで比較した。 調査対象は05年時点でHDIが0・85以上の日米欧など37か国。その結果、HDIが高くなるほど出生率は低下したが、HDIが0・85〜0・90に達した段階で、出生率が逆に上昇する傾向があることがわかった。 例えば、米国は76年(HDI0・88)、イタリアは94年(同0・90)に、出生率が増
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