畑などに近づく猿を追い払う「モンキードッグ」を知ってもらおうと、三重県名張市と県境を接する奈良県宇陀市の飼い主らでつくる「モンキードッグ倶楽部(くらぶ)」(逵(つじ)敏也代表)による記念講演会とデモンストレーションが20日、名張市鴻之台の市防災センターで行われた。 同倶楽部のメンバーや、市民ら約100人が参加し、訓練などに見入った。また、安倍首相夫人の昭恵さん(51)も視察に訪れ、熱心に講演を聞いていた。 モンキードッグは2005年に長野県大町市で導入されたのが始まり。野生の猿による田畑の農作物被害を防ぐため、猿が人里に降りてきた際に追いかけるなどして山に追い払うのが役目。農家などの飼い犬を対象に、人間の命令に服従し、猿を殺さずに追い払えるように半年間訓練し、自治体から認定を受ける。猿が出現すると、その場所へ駆け付けて犬を放し、追い払う。全国25都道府県の77市町村で導入されており、12年