りそな銀行は2008年4月1日、10年間の契約期限を迎えた日本IBMとの信託システムに関する運用保守のアウトソーシング契約を更新した。契約金額は200億円前後のもよう。特徴は契約期間を3年にとどめたこと。NTTデータと締結している勘定系の委託契約と満了時期をそろえ、次回更改時の選択肢を広げるのが狙いだ。 りそな銀は旧大和銀行時代の1998年4月、日本IBMへの3000億円に及ぶ大型アウトソーシングに踏み切った。その後、一時国有化などを経て2004年4月に勘定系の委託先をNTTデータに切り替え、7年2000億円の契約を結んだ。以来4年間、2社へのマルチ・アウトソーシングを続けた結果、1社にすべて任せるよりも競争原理が働き、サービス向上につながったという。そこで引き継き2社への委託を並行させることに決めた。 契約期限の3年後までに、りそな銀はシステムの全面刷新など次期システムの整備計画をまとめ