井村屋グループは、主力商品「あずきバー」シリーズの生産能力を3割引き上げ、年3億本以上に増強することを明らかにした。今夏の猛暑で需要に生産が追いつかず、約2億円分(約700万本)の売り上げを逃したため。津工場(三重県)の製造ライン1本を約4億円かけて来年5月までに新型に更新する。 あずきバーは前年同期比15.8%増の1億8700万本が売れ、通期で初の2億本を達成するのは確実。浅田剛夫社長は「24時間休みなしでも需要に応えられなかった。設備を整え、年3億本への挑戦を始めたい」と話した。 2010年9月中間決算は、連結の売上高が、前年同期比2.0%増の160億円、営業利益は同3.0%増の2億円、純利益は同44.0%減の6500万円だった。(円山史)