「ネットは一人の知恵者が、他の999人に教えてあげる世界だ。人を操る喜びがある」 首都圏に住むフリーターの男性は、ネット住人の心理をそう例えた。誰かの一言に、ネット上で集中砲火を浴びせ、ブログなどを「炎上」させることを「祭り」と呼ぶ。裏に仕掛け人がいることも少なくない。 「最初にネタを投下した人は『神』と称賛される」と話すフリーターも、その一人だ。2年ほど前に自分で仕掛けた炎上について明かした。 「これは燃えるな」 関東の女性地方議員のブログを読んで、ほくそ笑んだ。目を付けたのは、性犯罪に巻き込まれる少女が増えていることを嘆き、<思春期に男子との接触が近くなりすぎている。(両性の自立と平等を目指す)ジェンダー教育こそ、性犯罪の起因になる>と書かれた部分だった。 ジェンダー教育と性犯罪に因果関係があるという確たる証拠はない。仕掛け人としての経験では、事実関係があいまいなことを断定的に書くブロ
どんな物語がふさわしいのか。過去18回の受賞作を調べて傾向をつかみ、1週間で書き上げた。検索サイトの構造や癖を分析し、特定のホームページをサイト上位に表示させる技術SEO(検索エンジン最適化)の第一人者らしい。 「最適化の考え方を小説に持ち込むのは不謹慎でしょうか」と言いながらも、受賞作「他人の垢(あか)」は、庶民の哀歓を描き、読後感は温かい。 「洗濯屋 他人の垢で 飯を食い」。自虐の川柳を口にし、鬱々(うつうつ)と過ごすクリーニング店の二代目。父は手仕事を守り続けるが、需要の落ち込みと格安店に客を奪われ、先が見えない。そんなある日、客の一言に希望を見いだす。「ええ仕事や。腕のいい店には、いずれ客が戻る」 「人を取り巻く環境は、とらえ方次第で明るくも暗くもなることを伝えたかった」と言う。千葉市の高校を出て職を転々とした。転機は事故で大けがをした27歳の時。不安の中で思い立ったのがネットだっ
携帯電話で手軽に自己紹介できる、「プロフ」と呼ばれるサービスが、女子高生の間で大流行している。というか、「知らぬは大人ばかりなり」で、彼女たちの間では今や「持っているのが当たり前」という存在のようだ。女子高生のライフスタイルに詳しいブームプランニングの調査によれば、日本の女子高生の半数近くがプロフを所有しており、首都圏では実に7割以上にも達する。 「プロフ」とはプロフィルの略で、携帯サイト上の記入式ホームページを指す。利用者は男子よりも、女子高生が多い。「前略プロフィール」や「マイプロフィール」などのサービスが、よく知られている。そこには氏名、年齢、住所から好きな食べ物やタレントまで、多種多様な質問事項が用意されている。その数は40〜100項目にも及ぶが、彼女たちの多くが几帳面にも、すべての項目に答えを書き込む。またトップには必ず、当人の顔写真が掲載される。 その結果、実に詳しい個人のPR
アフィリエイト広告など、お金稼ぎを目的でブログやサイトを作って、他人に迷惑をかけている人のことですワン。 ブログがここまで流行った理由のひとつに、情報を発信しつつアフィリエイト広告でおこづかい稼ぎができることもあったのですが、最近はおこづかい稼ぎのほうを優先している人も増えました。そういう人のサイトを開くとバナー広告がどっさり、ブログがあっても書かれている文章は1、2行だけ、しかも似たような広告ばかりのブログをいくつも作っていたりします。 当然、お金稼ぎ目的のブログやサイトを作ること自体は何も問題ありませんし、誰も迷惑だとは思いません。問題はサイトの作者がお客さんを呼び込むべく、あちこちで過剰な宣伝をしてしまうことですワン。人の集まりそうな掲示板に自分のサイトのアドレスを書き込みまくったり、関連性のない話題のブログにトラックバックをしたり。この広告トラックバックはゴミトラバなどと呼ばれて、
学校へ無理難題をふっかける親が増えていると、教員は考えている。 「嫌いな親がいるので子供のクラスを替えてほしいと言われた」「下校時にパトロールするよう要求されたが、親は何もしないので、協力を要望すると『働いているからできません』と回答が来た」 大阪大学の小野田正利教授(50)が、関西の小中高校と養護学校、幼稚園の教員を対象にしたアンケート「保護者対応の現状」。質問した合計888校(園)のうち、校長や教頭ら507人からの回答を読んだ小野田さんは、教員たちが記した親の力の低下ぶりにため息をついた。 親からの無理難題が「増えている」との回答は80%に達した。担任と話し合おうとせず、いきなり校長や教育委員会へ直談判する親の増加を挙げる教員も多く、親への対応に「難しさを感じている」という回答が90%あった。 なぜ無理難題は増えているのか。再び、教員が記したアンケートから。 「親に社会人としての能力が
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く