アメリカのトランプ大統領はWTO=世界貿易機関の改革を求める文書を公表し、世界2位の経済大国に成長した中国がいまだに発展途上国として扱われ、貿易上、優遇されているのはおかしいという批判を展開しました。 この中で、WTOは2001年に加盟した中国がその後、世界2位のGDP=国内総生産を誇り、防衛費などでもアメリカに次ぐ国に成長したのにもかかわらず、いまだに発展途上国として扱っていると指摘しています。 このため、関税や国内企業への補助金などほかの加盟国より緩いルールが適用されているとして、「WTOは世界経済の課題に対処できておらず、切実な改革が必要だ」と痛烈な批判を展開しています。 アメリカはこれまでも日本やEU=ヨーロッパ連合とともに、WTOに対して中国を含む新興国の貿易ルールを厳しく監視する改革案を提出しましたが、中国は反発しています。 トランプ大統領の批判は中国との貿易摩擦が長期化してい