2.11. SCTPヘッダこの節は SCTP ヘッダの非常に手短な紹介だ。SCTP には沢山のタイプのパケットがあるのだが、RFC に示されているものはできるだけすべて網羅するようにし、それらの中で各ヘッダの果たす役割を説明してみようと思う。まずは SCTP パケット全般に共通するヘッダについての概論から始めることにしよう。 これが SCTP パケット全般のレイアウトだ。基本としてまず最初にくるのは、パケット全体についての情報と送信元および宛先のポートなどを伝える一般ヘッダ (common header) だ。一般ヘッダに関しては以降で詳しく述べる。 一般ヘッダの後ろには任意の数の チャンク がくる。 チャンク の最大数は MTU の許す範囲内だ。 チャンク はこのように「束」にできるわけだが、 INIT, INIT ACK, SHUTDOWN COMPLETE は束には入れられない。 D