現在世界中で人気を博している対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』には、特徴的な3つのモードが用意されている。スタンダードな対戦モードである「ファイティンググラウンド」、オンラインで様々なバトルを楽しめる「バトルハブ」、そして完全一人用となるストーリーモードの「ワールドツアー」だ。 中でも発売前から注目された「ワールドツアー」は、まるでRPGを遊ぶような感覚で3Dの都市を自由に動き回り、個性的なNPCたちと2D格闘ゲームのルールでバトルできるという画期的なモードだ。このモードの存在により、同作はこれまで初心者にとって敷居が高く感じられた格闘ゲームの間口を広げると同時に、経験者にとっても非常にユニークな体験を提供することに成功した。 しかし、その裏には開発者たちの多大な模索と挑戦がある。これまで2Dの世界だった格闘ゲームのシステムを、広大な3Dマップを擁するワールドツアーの世界へどのように