9. I/Oボトルネックの計測 Webシステム環境で、CPU処理能力に次いで性能ボトルネックの根源になりやすいシステムリソースは、I/O(入出力)処理です。とりわけ、データベース等のファイルアクセスが頻繁に行われるアプリケーションでは、I/Oの振る舞いがシステムの応答性能に大きな影響を与えることになります ただ、I/Oボトルネック追求はある意味、局所的なアプローチであり、システムテストの段階で初めからこの部分だけを気にしてチェックしていても全体像の視点が無ければ問題把握がしにくいことは事実です。本章では、これらについての総合的な視点で段階的な計測手順と見極め方について整理します。 I/Oボトルネック発見と分析の手順 1. 著しい応答遅延の計測 まず、ユーザーの使用に支障をきたすような著しい応答遅延が存在するかどうかを確認します。どの程度の負荷でこの応答性能の劣化現象が発生するかを把握して、