三菱重工業は「どこでもドア」を開発したと発表した。といってもドラえもんのひみつ道具ではなく、駅のホームからの転落を防ぐ「ホームドア」の商品名。2扉、3扉、4扉と様々なタイプの車両が運行している路線でも対応できる。 アルミ合金の板が1車両あたり10枚あり、それらを6本の支柱で支える。到着した電車の扉の位置に合わせて板が左右に動いて出入り口をつくる。「どこでもドア」は商標登録した。 支柱では、ドアを開くときに板が重なる。2011年に製品化したものは板が厚く、ホームが狭くなるのが弱点だった。板の強度を高めてドアの厚みを3・5センチにとどめ、実用化に近づけた。社内での試験を経て、16年度には実際に駅への設置をめざす。 他社も、扉の数が異なる車両に対応するホームドアを開発している。神戸製鋼所は転落防止柵がホーム端を左右に移動する方式、高見沢サイバネティックスや日本信号はホームに張ったバーやロープを昇