(世界体操) 31日の女子段違い平行棒決勝で、出場8選手のうち4人が金メダルを分け合うという珍事が起きた。3番目に演じた范憶琳(中国)が15・366点を出してトップに立つと、続くコモワ(ロシア)も並ぶ。コシアン(米)や予選1位のスピリドノワ(ロシア)まで同じ点数で並び、会場がどよめいた。 表彰式では4人が表彰台の一番上に立ち、国歌も中国、ロシア、米国の順に流れた。国際体操連盟によると、4人が同点で金メダルを取るのは世界選手権で史上初めてだという。「びっくりしたし、興奮した」とコモワが言えば、范憶琳も「結果を待っている時は緊張したけど、(4人が同点の)点数を見たら笑ってしまった」。(河野正樹)