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2007年2月14日のブックマーク (3件)

  • 2007-02-13

    読書感想文を書きます。今回のお題はジャック・デリダの“Mal d’archive”。95年にガリレー社から出版されたこのは、アーカイブという概念をひとつの軸としてフロイトを論じているものです。まず一読して、技術やメディアの問題に関する自分の興味関心からいって、これをいままで読んでいなかったのはきわめて重大な手落ちだと痛切に思い知りました。またそれだけではなく、その分析というか、フロイトの議論に寄り添いながら同時にそれを切り刻んで少しずつ新しい光景を示していく手際は、その他の多くのデリダの著作に比べても、格段に鮮やかであるように思いました。まだ読み終わってからそれほど経っていない(一週間くらい前ですが)というのもありますが、いまのところ、この“Mal d’archive”はデリダの最高傑作の部類に入る、というような印象を持っています。 この“Mal d’archve”というタイトルをどう訳

    2007-02-13
    voleurknkn
    voleurknkn 2007/02/14
    なるほど、勉強になります。ありがとうございました。
  • ピョートル4世の「孫の手」雑評-東浩紀・北田暁大は「学問オタク」か?

    批評家・東浩紀氏の思想を儒教=仏教=神道的に「かみくだく」 1.「ポストモダン」の状況認識篇 目次 【1:問題と方法の確認】 - ピョートル4世の<孫の手>雑評 【2:『動ポモ』を初歩からもう一度?】 - ピョートル4世の<孫の手>雑評 【3:「ポストモダン」という時代認識】 - ピョートル4世の<孫の手>雑評 【4:「大きな物語」の機能不全とシミュラークルの全面化】 - ピョートル4世の<孫の手>雑評 【5:東浩紀の日社会論の背景】 - ピョートル4世の<孫の手>雑評 【6:東浩紀の日社会論の射程】 - ピョートル4世の<孫の手>雑評 【7:次回以降の予告】 - ピョートル4世の<孫の手>雑評 ◇東氏の2001年の著作『動物化するポストモダン オタクから見た日社会』*1は、東氏が現代思想の領域で高い評価を得た後、より一般向けに発表した著作である。新書版で、一見誰でも読みやすそうな体

    ピョートル4世の「孫の手」雑評-東浩紀・北田暁大は「学問オタク」か?
    voleurknkn
    voleurknkn 2007/02/14
    東、北田両氏についての論評第二回
  •  東浩紀・北田暁大は「学問オタク」か? (その1) - ピョートル4世の近時雜評~脱然貫通~

    前口上 ◇さて、先に「私たちの時代の「学芸」 - ピョートル4世の<孫の手>雑評」で、東・北田の両氏には「そこはかとなく『よくできすぎ』のいかがわしさを感じる」と書いておきながら、昨日の「「日版ポリティカルコンパス」結果=保守左派 - ピョートル4世の<孫の手>雑評」では東浩紀の議論を急に引っぱってきた私だが、実はこの表題の件で1週間ほど悩んでいた。このブログでは、何らかの(あくまで私の勝手な動機に基づくが)積極的意味のある情報以外は流すまい(プロフィール欄に掲げた、あえて「世の中を憂えず」の意図)というくらいの自制はしていたのだが、一時はそれを断念しなければならないかと思ったほどだ。よって、このいいかげんなブログにしては珍しく、時間をかけて資料を調べ慎重に原稿を作成したほどである。 ◇しかしこれ、東浩紀と北田暁大をそもそも知らない人には、何の面白みもない記事になりかねない。一般化して言

     東浩紀・北田暁大は「学問オタク」か? (その1) - ピョートル4世の近時雜評~脱然貫通~
    voleurknkn
    voleurknkn 2007/02/14
    東、北田両氏についての論評導入部