「青木拓磨がバイクて鈴鹿サーキットを走った」と聞いて「マジか?!」と驚く人は多いだろう。 全日本ロードレース、世界グランプリで活躍していた青木拓磨は、1998年2月シーズン開幕前のテストで転倒、脊髄を損傷して下半身不随となった。その拓磨が最新のHonda CBR1000RRに乗りサーキットを駆け抜けた。 このHonda CBR1000RRは青木宣篤、青木拓磨、青木治親の青木3兄弟による「Takuma Riders Again Project」によって造られた。左ハンドルに設置された二つのボタン:緑色:シフトアップ、赤色:シフトダウンを押すと、油圧でシフトペダルが上下してギアチェンジを行う。クラッチも付いておりスタートと停止時に使用する。右ハンドルは通常のバイクと同じ、スロットルとフロントブレーキ。足を使わずとも両手と上半身だけでバイクを操ることができる。両足は自転車のペダル(レースバイク用