柔軟剤や芳香剤などに含まれる人工的な香りにより、頭痛や吐き気といった体調不良に悩む人が増えている。香りに含まれる化学物質が引き起こすもので、公害に例えて「香害」と呼ばれる。精神的な病気と間違われ周りに理解されずに仕事を辞めたり、引きこもりになったりする人もいる。佐賀県内の被害者に実情を聞いた。 (北島剛) 【アンケート】職場のにおいで特に「嫌だ」とかんじるもの 「全身が痛くなって動けなくなった」。佐賀市の池上陽菜さん(20)は2019年12月に突然、異常を感じ始めた。吐き気や頭痛が続き、勤めていたコンビニエンスストアを退職。清掃の仕事を始めたが、同僚の柔軟剤やハンドクリームの香りがきつくて辞めた。昨年9月には重いアレルギー反応のアナフィラキシーショックを起こし、現在は家にほぼ引きこもり状態だ。 外出しても洗剤やたばこのにおいが気になる。手洗い用として香料を使わない無添加のせっけんを必ず持ち
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