打ち上げに成功したM-Vロケット8号機(提供:JAXA、以下全て) 既報のように、赤外線天文衛星「ASTRO-F」を搭載したM-Vロケット8号機が22日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝属郡肝付町)より打ち上げられた。M-Vロケットの打ち上げは、昨年7月の6号機(ASTRO-EII、すざく)以来、およそ7カ月ぶり。同ロケットとしては5号機からの3機連続成功で、信頼性について一定の評価を得た形だ。なお打ち上げ後、JAXAは衛星の愛称を「あかり」と発表した。 「あかり」は、日本で初めての本格的な赤外線天文衛星。全長3.7m・重量952kgという大きさで、口径約70cmの赤外線望遠鏡を装備している。観測機器を液体ヘリウムで極低温(-260℃以下)に冷却しており、高感度の赤外線観測が可能となっている。液体ヘリウムでの冷却は「すざく」でも行われており、その時には打ち