ビール類の生産から撤退するアサヒビールの西宮工場=兵庫県西宮市、朝日新聞社ヘリから、諫山卓弥撮影 アサヒビールは28日、西日本で最大の生産能力を持つ西宮工場(兵庫県西宮市)を2011年8月末で閉鎖すると発表した。国内ビール市場が縮小し、生産能力が過剰になったため。工場閉鎖は02年の東京工場(東京都大田区)以来となる。生産機能は吹田工場(大阪府吹田市)に統合し、従業員約130人は配置転換する。 西宮工場は1927年の操業開始で、敷地面積は約18万5千平方メートル。09年の年間生産量は約2730万ケース(1ケースは大びん20本換算)とアサヒ全体の約15%を占め、9カ所あるビール工場のうち茨城工場(茨城県守谷市)に次いで大きい。09年の国内9工場全体の稼働率は84%だが、西宮の閉鎖で97%程度まで上がる見通し。コスト削減効果も年約45億円を見込む。 西宮市役所で記者会見した唐沢範行常務は「