1964年山口県生まれ。東京大学法学部卒業、米国コロンビア大学ビジネススクール修了(MBA〈経営学修士〉)。日本全国の市町村の99.9%を巡歴し、全国各地の地形・交通・産業・人口動態・通勤通学動態・郷土史などを詳細に把握している。中心市街地、産業振興、市町村合併、地域金融、観光振興、地域再生などをテーマに、講演・シンポジウムなどで全国各地を飛び回り、政府関係委員も多数務めている。著書に、『IT革命とモバイルの経済学』(共著、東洋経済新報社)、『中心市街地活性化のポイント』(共著、ぎょうせい)、『実測!ニッポンの地域力』(日本経済新聞出版社)などがある。 播磨・淡路・但馬など旧7国もの地域から構成される兵庫県。地域ごとに住民の気質や風土は実に多様だ。それがほぼ現在の形に近い兵庫県になったのは明治9年。明治政府主導の下、全国でも例のない強引な合併が断行された結果だった。政府はなぜ大きな兵庫県に