日本の生産性は、国際比較で見てきわめて低い。 OECDの平均よりかなり低く、OECD加盟36カ国中の最下位グループに属する。G7では最低だ。 アメリカの生産性に比べると58.4%でしかない。 国際比較で上位にあるのは、ルクセンブルクやアイルランドだ。それに比べると、日本の値は半分ぐらいでしかない。 この状況は危機的であり、生産性を引上げる政策が必要だ。 OECDは、「労働時間あたりのGDP」など、類似のデータをいくつか発表している。これは、「就業者1人あたりGDP」と似た指数だが、少し意味が違う。 「1人あたり月平均賃金」のデータもある。これで見ると、2020年の日本の賃金は3万8,514ドルであり、米国の6万9,391ドルの55.5%だ。 多くの人は、間違った解釈をしている 生産性や賃金のデータから多くの人が想像するのは、日本の地位が国際的に低下していることだ。これらの数字は、日本が貧し