以前の記事で、岐阜県高山市にある「伊太祁曽(いたきそ)神社」で、粥を用いて1年の豊作や世相の吉凶を占う「管粥神事(くだがいしんじ)」を紹介した。ここで予言されたソチ冬季オリンピックの結果では、「浅田真央選手が金メダルを取れない」という予言は、その通りになってしまった。 今回は、この「管粥神事(くだがいしんじ)」と類似した「粥占(かゆうら=お粥占い)」を行っている長野県・諏訪大社の「筒粥神事」を紹介する。諏訪大社は上社と下社の二社あるが、この神事は下社の宮で毎年1月15日に行われる。前夜からコメと小豆と葦を入れた筒を大釜に入れ、一晩中粥を炊いて、粥の筒への入り具合で農作物や世相の吉凶を占う。 ■「筒粥神事」で凶相が出ると大地震が起きやすい? 筆者がこの神事に注目するのは2011年の筒粥神事で、東日本大震災の発生を予見していた節があるからだ。この年の「世相」を占った結果は、五分満点の「三分五厘