ジャーナリズムの最高峰と多くの人が賞賛してきたニューヨークタイムズは、 急速な収入減に見舞われ、いずれ資金がショートしかねない情勢になってきた。 ●ニューヨークタイムズが「投機的」の格付けに 10月23日のニューヨークタイムズの決算発表では、CEOのジャネット・ロビンソンが、新聞の広告収入の持続的な低落はもはや免れがたいことを 認めた。ジャーナリズムの最高峰と多くの人が賞賛してきたこの新聞の前途が暗澹たるものであることを感じさせるショッキングなものだった。 第3 四半期の収入は9パーセント減。前年の7億5400万ドルが6億8700万ドルに落ちた。営業利益も2800万ドルが1000万ドルへと65パーセント 減。S&Pによるニューヨークタイムズの投資格付けは3段階さがって「BBマイナス」になり、「投機的」とされるレベルになった。格付けが落ちたことで株 価も低落し、04年の高値の5分の1になった