【パリ=白石透冴】フランスのマクロン大統領は23日の来日時に、国際結婚が破綻した後に起きる子供の親権問題について日本側と討議する。フランスでは日本の制度は子供の連れ去りを容認しているとの指摘があり、問題意識を共有する。仏大統領府関係者が明かした。東京五輪開会式出席のため来日し菅義偉首相とも会談する予定だが「日本が決めるべき事柄だが、日本当局と解決策を探る」(大統領府)という
「子の連れ去り」当事者だった小説家の岩崎夏海さんにインタビュー 1997年に長男誕生後に離婚。調停で月1回の面接も「かえって地獄」 2度の自殺未遂も経験。長男とは6歳を最後に18年会わず 卓球元日本代表の福原愛さんが、台湾の卓球選手・江宏傑さんとの離婚に際して、「共同親権」のワードが注目を集めている。日本は単独親権制で、離婚後の夫婦のどちらかしか親権が得られない。このため、「親権の奪い合い」とも言える「子の連れ去り」「実子誘拐」が社会問題化していることはこれまでの拙稿でも紹介してきた。 子の連れ去りは年間数万件起きているとも言われるだけに、実は著名人にも当事者が少なくない。2009年に『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(通称「もしドラ」)が大ヒットした小説家・岩崎夏海さんもその1人だ。岩崎さんに、ご自身の経験、この問題の社会的背景を聞いた。岩崎さんが
20万8496組…離婚した夫婦の数(2019年) 20万5972人…親の離婚を経験した未成年の子どもの数(2019年) 夫婦の3組に1組が離婚する時代。今、離婚に際し、子どもをめぐって夫婦が争うケースが増えている。背景には社会情勢の変化があるとされ、国の法制審議会でも「親権」について議論が始まることになった。 離婚する夫婦の間で何が起きているのか。当事者の声に耳を傾け、実情を取材した。 (社会部記者 長井孝太、山田宏茂) 都内に住む40代の会社員の自宅。「家族でのびのび暮らし、ゆくゆくは夫婦のついの住みかに」とローンを組んで買った住宅のリビングは静まり返り、隅には子どものおもちゃが並ぶ。 妻と共働きで家計を支えながら、結婚3年後に長男を授かった。育児や家事を2人で分担することに喜びを感じていた男性。近くに住む両親も育児に協力してくれ、長男を預けて妻と出かけることもあったという。 「こんな状
言うまでもないが、人身売買は絶対にやってはいけない行為だ。ところが日本では、事実上の人身売買が公然と行われている。離婚後の子どもとの面会交流をめぐる問題だ。 子どもがいる夫婦が離婚する場合、よく問題になる点が3つある。「離婚の可否」「婚姻費用(離婚成立前の生活費)や養育費」「子どもとの面会交流の内容」だ。これらの問題について当事者間で合意できなければ、家庭裁判所に調停を申し立てて、話し合いを続けることになる。 家庭裁判所にステージを移した後は、「離婚調停」「婚姻費用分担調停(離婚成立後は養育費請求調停)」「面会交流調停」の3つの調停を同時に進めていく。それぞれ手続きとしては別だが、もともとはどれも離婚から派生した問題。現実には3つの問題を絡めて、駆け引きをしながら合意を目指す場合が多い。 調停における駆け引きは、なかなかシビアだ。「月2回会うことを認めるなら離婚に同意してもいい」というのは
将棋の橋本崇載八段が 4月、引退を発表した。その理由は妻との子どもの親権をめぐるトラブルなどによる体調不良だったことから、別居・離婚時の「子どもの連れ去り」や面会交流、親権のあり方が改めて関心を集めている。 【写真】東京・新橋で演説する橋本崇載さん これらの問題をめぐり裁判で争うケースも年々増えているが、父母の紛争に巻き込まれる子どもたちはこの状況をどう見ているのか。聞こえてくるのは「とにかく争わないでほしい」「子どもが親を知る機会を奪わないで」などの切実な声だ。 4月中旬、橋本氏が東京・JR新橋駅前で開いた演説会。その会場に足を運んだ一人が、子どもの頃に母から「連れ去り」にあい、今は片親環境の子どもが偏見なく生きられる社会を目指す活動を行うランさん(仮名・37)だ。 ランさんが懸念しているのは、子どもが置かれている状況だ。「同じような問題は多く生じています。有効な対策が打たれていない現状
一方の親に子どもを連れ去られる被害者に裁判所実務が強いる理不尽さについて 単独親権制で、子どもと一緒にいるほうの親が親権を得るのに有利な制度や慣習 子どもとの関係が不当に破壊される「片親疎外」。問題提起すら許されない実情 (編集部より)注目度が上がっている「実子誘拐」の問題。子どもを連れ去られた親を待ち受けるのは裁判所の理不尽な慣習もあるのだという。今回は司法の狭間で苦境に立つ当事者を直撃する。 一方の配偶者にある日突然子どもを連れ去られ、離婚を申し立てられ、大切に育ててきた子どもとの関係を絶たれてしまう実子の連れ去り問題。現在の日本は「単独親権制度」で、離婚後は父母の「どちらか」が親権者となる。その際に親権獲得に有利になるよう相手方を問題のある親に仕立て上げる「でっちあげDV」が横行していることは前々回の記事で述べたとおり。 2018年夏に連れ去られ、現在5歳になった子どもと会えなくなっ
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1.別居・離婚でこどもとあえない別居親が、大阪市の保育園・幼稚園・こども園・公立小中学校でこどもと面会交流することを許可してください。許可できない場合、その法的根拠を教えてください。 2.別居・離婚でこどもとあえない別居親の両親(祖父母)が、大阪市の保育園・幼稚園・こども園・公立小中学校でこどもと面会交流することを許可してください。許可できない場合、その法的根拠を教えてください。 3.別居・離婚でこどもとあえない別居親が、大阪市の保育園・幼稚園・こども園・公立小中学校でこどもに手紙を送ることを許可してください。許可できない場合、その法的根拠を教えてください。 1につきましては、法的根拠のある接見禁止命令がでている場合や両親の合意内容で面会が認められていない場合、面会が子どもに悪影響を及ぼす場合以外は、面会者と子どもとの関係を確認し、保育所の運営状況を考慮したうえで、親権を有しない場合でも保
DV支援措置制度は被害が事実か確認する仕組みがなく親子断絶を助長している面 現行制度は緊急対応を優先し、被害の真偽は確認せず。嘘でも住民票が守られる 捜査もされていない「加害行為」を根拠に、子どもを「加害者」扱いする例まで 夫婦の離婚時に子どもと一緒に家を出る「連れ去り別居」で、ある日突然、配偶者と子どもがいなくなる。そこから、相手方から身に覚えのないDVを申し立てられ、行政から住民票の写しなどの交付に制限がかけられ、相手方と子どもの居所がわからなくなってしまう。暴力や不貞などしていないのに、自分の子どもに何年も会えない。数多くある「実子誘拐」のパターンだ。 前回の「『実子誘拐』解決を阻む『でっちあげDV』の深層」でも述べたが、その中で、本来、深刻なDVの被害者を守るため、加害者に被害者の住民票の写しや戸籍の交付を制限する「DV支援措置制度」が、実子誘拐や親子の断絶を支援してしまっている構
世界の主要国は離婚時に「共同親権」を認めている。しかし、日本ではいまだに夫・妻のどちらかに親権がわたる「単独親権」を続けている。突然の引退で世間を騒がせたプロ棋士・橋本崇載八段は、妻による「子ども連れ去り」に遭ったことで将棋人生に終止符を打ったという。ほかの具体的な事例も紹介したい。(『アクセスジャーナル・メルマガ版』山岡俊介) 【関連】あの有名女性トレーダー「ヌード確約」の怪。Nuts破産ハメ込みの裏事情=山岡俊介 ※本記事は有料メルマガ『アクセスジャーナル・メルマガ版』2021年4月19日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。 プロフィール:山岡俊介(やまおか しゅんすけ) 1959年生まれ、愛媛県出身。神奈川大学法学部卒。零細編集プロダクションに2年半在籍し、29歳で独立。91年『週刊大衆』の専属記者を務めながら『
月刊『Hanada』2020年5、6月号で報じられたが、国境を越えた「子どもの拉致」(チャイルド・アブダクション)だけではなく、実は日本国内でも「拉致」が行われていることを知っている人は多くはないだろう。 なぜ、私がこの問題に関心を持ったのか。 きっかけは弁護士時代に遡る。 「家に帰ったら誰もいない──」 女性の側に子どもを連れ去られた男性の声を聞いたのがきっかけである。私は企業法務の仕事がメインだったが、クライアントの身内でこのようなことが起こったことを聞いて衝撃を受けた。 日本は単独親権の国であるということすら、当時はあまり意識していなかった。 「子どもを連れて実家に帰らせていただきます」というような話は、日本では当たり前のように耳にする。いわゆる「三行半」という文化だ。だがこのカルチャーは、日本では「常識」かもしれないが、世界では「非常識」なのである。 「実子誘拐」は人権侵害であり、
一方の配偶者に子どもを連れ去られる「実子誘拐」への注目度が上昇 「でっちあげDV」が支援制度を隠れ蓑に実子誘拐を助長 結果的に加担してしまった自治体を、当事者が司法で訴える動き 一方の配偶者にある日突然子どもを連れ去られ、離婚を申し立てられ、大切に育ててきた子どもとの関係を絶たれてしまう実子の連れ去り問題。「実子誘拐」とも呼ばれ、実子誘拐被害者は毎年数万人、増え続けていると言われる。悪化する要因の一つが、裁判所や法曹界、行政やマスコミなどで加害者と“グル”になっている人たちの存在だ。ある被害者らは、彼らについて「実子誘拐ビジネスネットワーク」と呼んでいる。 ただ、ここにきて風向きが変わり始めた。この問題を追い続けているジャーナリスト・池田良子さんによる告発本『実子誘拐ビジネスの闇』(飛鳥新社)が先週出版。さらに先日は、「ハッシー」の愛称で人気のプロ棋士・橋本崇載(たかのり)八段が、子どもの
「連れ去り」。「実子誘拐」とも呼ばれる夫婦間で起きるこのトラブルは、長い期間、日本社会で置き去りにされてきた。だが、人気棋士の橋本崇戴・八段(38)が引退の理由として挙げたことで、いまにわかに大きな関心を集めている。プロ棋士という輝かしいキャリアを手放さなければならないほど、彼を追い込んだ「連れ去り」とは、いったい何だったのか。橋本氏に話を聞いた。 【写真】東京・新橋で街頭演説に立った橋本氏 *** 街頭演説に立った橋本氏 突然の引退表明から1週間経った週末。東京・新橋駅前の広場でマイクを握り、道ゆく人々に呼びかける橋本氏の姿があった。 「子供の連れ去りは誘拐、犯罪です。法改正までもうあと一歩です。未来を変えていきましょう。この声が上川(陽子)法務大臣に届くように、みなさまどうか応援をどうぞよろしくお願いします!」 約100人の聴衆たちから沸き起こる万雷の拍手。その大半が橋本氏と同じ「連れ
「対局を終えて家に帰ると、妻と息子の姿はありませんでした。そこから、地獄のような日々が始まって……」 【写真】連れ去られる前、息子を抱いて幸せそうな笑顔を浮かべる橋本さん 子どもを連れ去られたその男性は、憤りを隠さない──。 「息子を妻に連れ去られた」と告発 日本将棋連盟は4月2日、橋本崇載(たかのり)八段(38)の引退を発表した。引退と同時に彼はユーチューブを通じて、 「息子を妻に連れ去られた」 と衝撃的な告白をし、物議を醸している。 “ハッシー”の愛称で親しまれた橋本さんがプロ入りしたのは2001年、18歳のとき。藤井聡太二冠や羽生善治九段ともしのぎを削ったトップ棋士だった。 金髪で対局に臨む姿や解説での痛快なトークが将棋ファンに親しまれ、巷では“将棋界の異端児”と称された。 だが、昨年10月から休場が続き、突然の電撃引退と『子ども連れ去られ』騒動。 事の経緯を知るべく、橋本さんに話を
「対局を終えて家に帰ると、妻と息子の姿はありませんでした。そこから、地獄のような日々が始まって……」 子どもを連れ去られたその男性は、憤りを隠さない──。 「息子を妻に連れ去られた」と告発 日本将棋連盟は4月2日、橋本崇載(たかのり)八段(38)の引退を発表した。引退と同時に彼はユーチューブを通じて、 「息子を妻に連れ去られた」 と衝撃的な告白をし、物議を醸している。 “ハッシー”の愛称で親しまれた橋本さんがプロ入りしたのは2001年、18歳のとき。藤井聡太二冠や羽生善治九段ともしのぎを削ったトップ棋士だった。 金髪で対局に臨む姿や解説での痛快なトークが将棋ファンに親しまれ、巷では“将棋界の異端児”と称された。 だが、昨年10月から休場が続き、突然の電撃引退と『子ども連れ去られ』騒動。 事の経緯を知るべく、橋本さんに話を聞いた。 「発端は2019年7月18日のことです。対局を終えて東京から
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