オリエンテーションの一件で、五組の面目は建て直しに成功した。 逆に一組は五組に出し抜かれたクラスとして、その権威を大きく下げることになる。 二年や三年辺りでは嘲笑の的になっているとか? セーレさんには悪いことしたかも知れないけど……まぁ、ガスパーリやリッテンバーグの馬鹿にはいい薬になっただろう。 そんなわけで、わたしたちは名声稼ぎを兼ねて、武器習熟練習に依頼をこなす毎日を送っている。 「ケビン、そのまま敵の攻撃を引きつけて! アミーさん、配置は?」 「後十五秒ほど待って!」 ご主人とケビンがフォレストブルと言う野獣三頭と対峙している。 フォレストブルは森に生息する大型の雄牛で、放って置くと薬草の芽とか食い荒らしてしまうので、どちらかといえば害獣扱いされている動物だ。 それが三頭程の群れを作っているので、追い払うように依頼されたのが、今回の仕事。 単体で黄ランク相当のモンスターとして分類され
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