将棋で史上初の「七冠」を達成するなど、数々の記録を持つ羽生善治九段(51)が4日の対局で敗れ、29年間維持してきた棋士の最も上のランク「A級」から初めて陥落することが決まりました。 棋士のランクは「名人」を頂点にクラス分けされ、このうち最上位が「A級」です。 「A級」には10人が在籍し、「順位戦」と呼ばれる総当たり戦でトップの成績を収めた棋士が「名人」への挑戦権を獲得、一方、下位の2人は「B級1組」に陥落します。 羽生九段は1993年から「A級」に在籍しこれまで1度も陥落したことはありませんが、今期の順位戦ではこれまで2勝5敗と負け越していて、「A級」残留には4日の対局に勝つことが絶対条件でした。 東京の将棋会館で行われた永瀬拓矢王座(29)との対局で羽生九段は敗れて2勝6敗となり「名人」在位期間を含めて29年間維持してきた「A級」から初めて陥落することが決まりました。 羽生九段は1985