●穂積選手「銀」祖母「最高です」 福島からカナダへ、力いっぱいの声援が届いた――。バンクーバー冬季五輪で28日、スピードスケート女子団体追い抜きに出場した県出身の穂積雅子選手(23)が銀メダルを獲得した。県勢では冬季五輪で初のメダル。穂積選手にとって、大会最後のレース。毎回、「ドキドキする」と言いながら、白河市の祖母・穂積美(よし)さん(82)はテレビの向こうの孫を応援し続けた。(斎藤健一郎) まだ暗い午前5時前から、白河市表郷堀之内の美さんの自宅には、親類や近所の人が集まってきた。3千メートル、5千メートルと、毎回たくさんの人々が応援にかけつけた。この日は総勢約25人。最前列に美さんが着く「定位置」で、居間の大画面テレビを見つめた。 美さんは、前日午後7時には床についた。だが、眠れない。午後11時になってようやく寝られたと思ったが、午前2時には目が覚めた。「落ち着かなくてね。無事で