ドクターヘリや県防災ヘリを受け入れる県立大船渡病院(伊藤達朗院長、489床)の高架式ヘリポートは3日、大船渡市大船渡町の同病院救命救急センター前に完成した。今月末に本格運用を始める。従来の離着陸場所に比べ病院への移動時間を約10分短縮。患者の救命率向上、災害時の医療拠点としての機能強化が見込まれる。 同病院では現在、ドクターヘリの離着陸場所に平日は同市盛町の盛川河川敷、休日は病院前駐車場を利用。河川敷と病院は約1キロ離れており、救急車への載せ換えや移動に10分ほどかかっていた。 昨年5月のドクターヘリ運用開始以降、同病院への搬送数は5回(先月26日現在)。ヘリポート整備で同病院から内陸部の基幹病院への搬送がスムーズになり、沿岸部の医療拠点としての同病院の機能充実が図られる。 14日は「救急の日」のイベントで、ヘリポート見学会を開く。5日締め切り。問い合わせは同病院総務課(0192・26・1