昨年12月に牛丼値上げも顧客のつなぎ止めに成功 「すき家の牛丼♪」のCMがなじみ深い「すき家」は日本最大の牛丼チェーン店の一つだ。親会社のゼンショーホールディングスがコロナ禍での営業時間短縮などの影響を受け、売り上げを思うように伸ばせずにいる中、「すき家」は2021年度の売上高で前年比109・5%を達成するなど、業績好調を維持している。全国紙経済部記者が語る。 「昨年、牛丼チェーン大手各社は、輸入牛肉の高騰を受け、主力商品である牛丼の値上げに踏み切りました。すき家も昨年の12月に牛丼・牛めしを値上げした。しかし、同じ月に鶏肉を使った新メニューを販売開始、これがヒットするなどして顧客のつなぎ止めに成功しました」 すき家 ©️文藝春秋 実際、「すき家」はコロナ禍で飲食業界全体が深刻な人手不足に陥るなかでも店舗数を拡大し、2022年4月現在で国内最多1940店舗を誇る。グループ全体ではパートやア