ベテルギウスが謎の膨張 40年で直径2〜3倍に 【福島慎吾】近く爆発するとも言われているオリオン座の1等星「ベテルギウス」が、一定の波長で見ると、30〜40年前より直径が2〜3倍にふくらんで見えることが、北見工大などの観測でわかった。爆発に関係しているのか、詳しい原因は謎だという。 10日に仙台市で始まる日本天文学会で発表する。 北見工大の三浦則明教授らが、西はりま天文台(兵庫県佐用町)にある、なゆた望遠鏡を使って観測。地球の大気のゆらぎを特殊な統計処理で取り除き、高い解像度でベテルギウスを撮影することに成功した。 可視光のなかで緑色の波長帯で見ると、ベテルギウスの形は楕円(だえん)形にゆがみ、さらに同じ波長で観測された1970〜80年代の記録と比べると、直径が2〜3倍になっていた。この波長で観測すると、年老いた星の表面に増える酸化チタンを見ることができる。 三浦教授は「詳しいことはわから