自炊本のiPad最適化について | 愛書家失格
■ はじめに 世の中にまだiPadが存在していなかった頃に本をスキャンし始めたので、当初そのようにして作成したPDFファイルは、デスクトップPCで読むことしか想定していませんでした。 本当は、デスクトップPCよりは多少ポータビリティに優れているノートPCで読めたらいいなということは考えていたんですが、うちにある13インチのMacBookでは、ディスプレイの解像度的に、あまり快適な読書環境にならなかったので、結局、自炊したPDFファイルはデスクトップPCで読むようになっていました。 しかし、iPadが登場したとき、自炊族であるところの僕は、まさにこういうものこそ最強の自炊本リーダーになるだろうと感じました。自炊していた人たちは、ほとんどみんなそう感じただろうと思いますが。 そして遅まきながら、最近ようやくiPadを入手したので、iPadに最適な本のスキャン方法を検討してまいりました。 これで
動画と写真で確認する――裁断＆スキャンのコツ（スキャン編）
本の自炊を行う際、まず悩むのは取り込み設定をどうするかだろう。カラーページがカラーモードなのは当たり前として、白黒のページはグレーなのか、それともモノクロなのか。またこれらが混在した原稿はどうするか、といった点は、初めて自炊を行う場合は迷いがちだ。 ScanSnapの取込ユーティリティ「ScanSnap Manager」にはカラーモードの選択で「自動」というモードがあるので、これを選んでおけば万事解決……と言いたいところなのだが、筆者はこの「自動」は使わず、カラーモードごとに読み取り設定を作って、すべて手動で切り替えている。 というのもこの「自動」というモード、白黒ページの端に蛍光ペンでちょこんと跡がついているだけでカラーモードと判定されてしまったり、あるいは紙が黄ばんでいるためにカラーモードで読み取られてしまったり、些細な違いで白黒とグレーが切り替わったりと、なにかとデリケートなのである
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