精神疾患のために日常生活や仕事で困難を抱える人にとって、精神障害者保健福祉手帳や障害年金は生活の支えになります。しかし、精神障害者手帳で3級を取得した方であっても障害年金で3級を取得できるとは限りません。精神障害者手帳と障害年金は、もともと別の制度だからです。両者の各等級の判定基準には、どのような違いがあるのでしょうか。 精神障害者保健福祉手帳とは 精神障害者保健福祉手帳(精神障害者手帳)は、精神疾患のある方が6か月以上にわたって日常生活や社会生活に支障を来している場合に交付される障害者手帳の一種。精神障害者の自立と社会参加を支援するさまざまなサービスが受けられるようになるため、安定した生活と就労の支えになります。 精神障害者手帳には1級・2級・3級の3つの等級があり、1級が最も障害の大きい等級です。 対象となる主な精神疾患は、 統合失調症 うつ病、躁うつ病(双極性障害)などの気分障害 て