2020年東京オリンピック(五輪)の聖火リレーで全47都道府県のルート概要が27日までに判明した。来年3月26日に福島県のJヴィレッジ(楢葉町・広野町)を出発した聖火は、原発事故から9年、一部で避難指示が解除された原発立地町の大熊町などを通り、復興した地域を世界に発信する。 全国各地、世界遺産や名勝、64年東京五輪ゆかりの地などを巡り、同年7月24日、新国立競技場の聖火台に点火される。ルートの詳細は6月1日に発表され、ランナー募集は6月中に開始する。 ◇ ◇ ◇ 原発事故の影響を受け、今も避難指示区域がまたがりつつも一部で避難解除された大熊町、富岡町、浪江町、南相馬市、川内村、葛尾村、飯舘村などを聖火が通る。岩手県では陸前高田市の奇跡の一本松、宮城県では南三陸町のさんさん商店街が挙がった。復興の歩みを着実に進めている現状を世界に発信する狙いがある。 東日本大震災の被災地だけでなく、