内閣府は29日、来年10月の消費税率10%への引き上げの是非を議論するための有識者による点検会合を11月4日から計5回、首相官邸で開催すると正式発表した。有識者は42人で、昨年の8%への引き上げの際のメンバーから半分強を入れ替えている。 メンバーから外れた人の中には、昨年、増税に賛成した際に増税後の景気を読み違えたものの、強弁をしていたエコノミスト、経済学者などがいる。彼らの見通しがあまりに方向違いだったので、さすがに外さざるを得なかったのだろう。しかし、見通しを外した人も依然残っているほか、代わりにメンバーに入った人も、増税論者が多く、おそらく7割程度は消費増税に賛成であろう。 会議日程を見ると、開催日は11月4日、13日、14日、17日、18日。注目なのは17日に7~9月期のGDP1次速報が公表されることだ。 1次速報は主に7、8月のデータなので、それほどいい数字にはならないと思われる