前エントリ「『当たり前のこと』が『当たり前である』ことの不当性/『性犯罪者が手を出しにくい女性になるために』的アドバイスについて」への反応のなかに、被害者非難は性暴力に限った話ではなくほかの犯罪においても起きることであり、とくに性暴力に限って騒ぐのはおかしいという、まあ呆れるほどありがちなタイプの反論があった。前エントリを読んでそういうレベルの文句を言う人に何を言っても無駄という気もするけれども、ちょっと整理をしてみたい。 と言っても、被害者非難(犠牲者非難)そのものについてはすでに金明秀さんが「橋下発言にみるVictim blaming」という記事において、簡素かつ学問的な解説をしっかり書いていて、とくに追加することはない。この概念をあまり知らないという人は、まず金さんの解説を読んでから次に進んで欲しい。 なお、日本では普通victim blamingの訳語として「犠牲者非難」という言葉
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