オウム真理教をめぐる一連の事件は、元教祖の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚の逮捕から16年半で終結を迎えることになった。 一連の事件で起訴された教団幹部らは189人。このうち死刑判決を受けたのは13人で、「3大事件」といわれる(1)坂本堤弁護士一家殺害事件(2)松本サリン事件(3)地下鉄サリン事件-のいずれか、もしくはすべてに関与した。 事件の首謀者と認定された麻原死刑囚は、1審東京地裁の公判が約250回を数え、平成16年2月に死刑判決が出るまで審理期間は約7年10カ月に上った。 麻原死刑囚の弁護団は期限までに控訴趣意書を提出せず、東京高裁が控訴棄却を決定。最高裁も決定を支持し、控訴審は一度も開かれないまま、18年9月に死刑が確定した。 残る12人の教団幹部は全員が最高裁に上告。麻原死刑囚のマインドコントロールの影響や共謀の有無などを争ったが、17年以降、遠藤誠一被告と中川智正被告を除く