【経済インサイド】 大手3社による「加熱式たばこ」の販売合戦がついに本格化してきた。これまで一部地域でテスト販売していた日本たばこ産業(JT)と英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の2社が、相次ぎ東京都内での販売を開始。先行する米フィリップ・モリス(PM)は、3月発売の改良版機種で迎え撃つ。愛煙家の選択肢はぐっと広がるが、しかし紙巻きたばこの新製品のように気軽な「試し買い」をしにくいのは悩ましい。そこで、各社の動向とともに3製品の特徴を比べてお伝えしたい。 ■全国での対決は来年に 実はJTの「ploom TECH(プルーム・テック)」は、同社初の加熱式たばこではない。初代「プルーム」を2013年に発売している。たばこと香料の詰まったカプセルを電気加熱して吸う仕組みだが、蒸気の熱さやカプセルの割高感が不評で、販売を終えた。 その名称を引き継ぎ、16年3月に福岡市限定で発売し