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増田文学に関するwankawanwanのブックマーク (3)

  • 税務官僚だった頃の思い出 Part1/3

    国税庁の最終面接のことを思い出している。大学四年生の頃だ。今までの面接は、無機質な長机とパイプ椅子でのものだった。だがその時は、四角いどっかりとした檜机と、ふかふかの椅子だった。それでいて圧迫感のある面接であり、最後に「私達と一緒に働けますか?」と言われたのを憶えている。 「はい。私でよければ宜しくお願いします」といったことを告げると、その場で最終合格が遠回しな言い方で告げられた。内定通知は賃貸アパートに届いた。 こんなところに書くほどだから予想はつくだろうが、結構前に官僚を辞めている。仕事は大変キツかった(きっつー、というやつ)が、やりがいはあった。いつかは挑戦してみたい仕事もあった。 思えば、大学3年生の春からコツコツコツコツと勉強を重ねて、やっと第一志望のひとつだった官庁に合格できて、「やったー!」と無邪気に思っていた。案外こんなものだ。 国家公務員(課税部門)としての経験は20数年

    税務官僚だった頃の思い出 Part1/3
  • 旅が終わる気がする

    私の故郷はとても寒い場所にあって、そこで大人になるまで暮らしていました。 事情があって町を出てから初めて、あぁ、私はここから当に離れたかったのだなと気がつきました。 一人暮らしを始めた日は大雨警報が出ていて、ラジオからは空港で足止めになった人がインタビューを受ける声が聞こえました。 これから暮らす知らない街は嫌がらせのように道が入り組んでいて、番地の順番はひどく不規則でした。土砂降りの中、散々迷ってほうほうのていでアパートに辿り着いたとき、私は全身ずぶ濡れで、まるで服のままシャワーを浴びたかのようでした。 電気がまだ通っていなかったので部屋の中は真っ暗でした。ドアを開けると、安くて古い家特有の匂いがして、一歩進むごとに床がぎしぎし鳴りました。アパートの廊下の灯りに照らされて、自分だけの部屋に一人佇む私のシルエットが浮かぶのが見えました。 それを見た瞬間、お腹の底からわーっと力強いエネルギ

    旅が終わる気がする
  • 電子レンジ付属の丸皿が割れた。1000円もしなかろうと思ったら数千円もする..

    電子レンジ付属の丸皿が割れた。1000円もしなかろうと思ったら数千円もする。学芸員の矜持というかプライドみたいなものが出てきてついきびしく鑑別し、けっきょく買わないことにした。専門は桃山の茶陶、電子レンジのパーツは専門外。しかしこの不出来な皿に数千円の価値があるとはどうしても思えない。タダでもほしくない。手持ちの耐熱皿で代用できるできるできる!数千円あれば同じ大きさの幕末から明治期の瀬戸、輸出用伊万里染付くらい買えるし、小皿だったらちょっといい染付が買える。陶片だったら室町から織豊期のものだって買える。

    電子レンジ付属の丸皿が割れた。1000円もしなかろうと思ったら数千円もする..
    wankawanwan
    wankawanwan 2020/11/12
    文章が小気味良くてすき
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