宇都宮市の知的障害者支援施設「ビ・ブライト」で4月に起きた入所者傷害事件で、証拠隠滅容疑で逮捕された栃木県警OBで施設を運営する社会福祉法人「瑞宝会」職員の男(69)が6月、宇都宮南署に赴き、「事件ではない」と説明していたことがわかった。 県警は証拠隠滅の犯意を裏付けるものとして調べている。 捜査関係者によると、男は6月、「警察に顔が利く」との理由で施設職員らに任意の事情聴取をしていた宇都宮南署に赴き、「入所者同士のけんかで、事件ではない」と説明したという。 男は、職員に無料通話アプリ「LINE(ライン)」での事件に関するやり取りの履歴を消すように命じていたとみられていることも判明。5月に施設内の一室で行われた同署の事情聴取で、「ここでは話せません」「虐待があります」と書かれた紙片を捜査員に手渡す職員もいたといい、県警は聴取場所を変えるなどしていた。