2018年12月、英国の王立統計学会は「今年の統計」に、この記事に登場する研究で示された、リサイクルされずに焼却や埋められたりするプラスチックの割合を示す「90.5%」を選びました。この記事は、プラスチックごみの問題に取り組む米ナショナル ジオグラフィック協会の協力を得て作成されたものです。 プラスチックの大量生産は、ほんの60年前に始まった。以来、どんどん拡大し、これまでに「83億トン」のプラスチックが生産されたと推定されている。プラスチック製品の大半が使い捨てで、ごみとなるのだ。捨てられたプラスチックは、焼却されたり埋め立て地や自然に放置される。83億トンという数字はピンとこないだろうが、プラスチックの量を見積もった科学者たちにとっても初めて知る数字でその量に驚かされた。 米ジョージア大学の環境工学者で海洋のプラスチックごみの研究をしているジェンナ・ジャムベック氏は、「1950年から今
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