ブックマーク / suzukiyuta3104.hateblo.jp (3)

  • あいつはいつも僕の前を走っている - suzu@kick diary

    普段、あいつという人の呼び方は嫌いなので、誰かを呼ぶ時にあいつという人称形式は絶対に使わない。 でも、例外があって、あいつに関してだけは別だ。 言葉を探そうとしても、あいつにはあいつ以外の他の適当な呼び方が見つからないのだ。 あいつとの付き合いは決して仲の良い関係性の上に築かれたものではないのだから。 親しみなんてとてもじゃないがそこには込められない。 そう、あいつはいつだって僕の前を走っている。 僕が息をぜーはーさせて、苦しい表情で足を前に運ぶ力が尽きかけると、あいつは「どうした、もう終わりか?」と言いたげなそぶりをみせて僕を振り返る。 呼吸は落ち着いて、汗ひとつかかずに髪も乱れてもいない。 この間なんかはもっと早くこいよと笑みを浮かべて手招きもしやがった。 それが余計に、僕をいらだたせる。 ちくしょうとなって、またあいつについていこうとむきになって、スピードをあげる。 でも、必死で追い

    あいつはいつも僕の前を走っている - suzu@kick diary
  • ニューヨーク 2010年の足跡 - suzu@kick diary

    人種のるつぼ。 多種多様な人々が集まっていることからアメリカはそう呼ばれている。 さまざまな移民や先住民の思想が分裂・発展・統合を繰り返しながら出来た社会。 僕が2010年の秋から冬にかけて滞在したニューヨークではそれが顕著に立ち現れていた。 街ですれ違う人々は肌の色も国籍も言語も違う。 べるものも、手にしている飲み物もそう。 身にまとう衣服もアクセサリーも髪型だって同じものはない。 誰もが個を持ち、個を主張することを知っている。 ピザ屋の軒先でカフェで歩道の途中で、身振り手振りを交えて自分を出す。 そのような光景は昼夜、視界のそこかしこで見られた。 ある時、黒人が僕に近づいてきた。 距離の近さに、思わずたじろぐ。 日より一歩半くらい近い距離感だ。 そして、彼がこう言ったのを見上げながら聞いた。 「ここはニューヨークだ、楽しめ」 自分に正直に生きる。 彼、彼女らのほとんど多くはそれを自

    ニューヨーク 2010年の足跡 - suzu@kick diary
  • 溜まるフィルム - suzu@kick diary

    身の回りの小さい生活圏の写真をずっと撮っている。 撮るときに使うのは、今でも旧式のフィルムカメラ。 (ブログに使ってるものはデジカメかiPhoneで撮ります) 時代はすでにデジタル隆盛のため、フィルムの種類や販売店はもはや減少の一途。 それもかなりの速度で進んでいる。 おそらく遠くない将来にフィルムで撮るという文化は絶滅するのではないだろうか。 富士フイルムのネオパンというモノクロフィルムが昔からの定番品として販売され続けていたが、それも生産を中止するという発表がちょっと前にあった。 これで日で製造されるモノクロフィルムはなくなることになってしまう。 そういえば、Canonもフィルムカメラから完全に撤退するというニュースが先日流れていたっけ。 フィルムを取り巻く環境はそんな切ない状況にある。 いやはや、これも時代の流れなので仕方ないこと。 しかし写真を撮っていて楽しいのはフィルムだ。 限

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