辺りは暗闇に包まれ、静寂が広がっている。 そんな中、私はあなたを起こさないよう、そっとベッドから起き上がった。 昨日、私、お化粧をしていない素顔をあなたにもう見せないと心に決めたの。 そして、今日からは、あなたが喜びそうな服を選んで、袖を通すようにしようって。 付き合う前の頃のように、メイクするのもなんだか楽しく感じる私が鏡の前にいる。 あなたが私へのトキメキを失いませんように・・・ これからも、二人一緒に幸せに歩んでいけますように・・・ そう願いを込めて、私はチェリーカラーのルージュをひく。 あなたと子ども達を見送った後、私もパート先へと向かう。 バスに揺られている間も、仕事の合間のコーヒータイムも、 あなたが今日一日集中して仕事に励めるよう、私は小さな願いを送る。 あなた無しの人生なんて、考えられない・・・ ずっとあなたの傍で、あなたを支えられますように・・・ あら?あなた、そろそろラ