炭素繊維は熱に強く、弾力があるという特性から、航空機の翼の素材などさまざまな分野で使われている。日本の技術レベルは高く、炭素繊維協会によると「品質、生産量共に世界一の実績」とされるが、ミサイルなど兵器の材料にも転用される恐れがあり、中国などへの輸出は用途や輸出量によって輸出規制が敷かれている。 炭素繊維の原材料は、アクリル樹脂や石油、石炭からとれる有機物。繊維化したうえで、特殊な熱処理を施して製造される。 警視庁公安部や同協会によると、兵器ではミサイルの先端部分やボディー、戦闘機などの翼やボディーの表面素材に使われるほか、電気を伝える性能も高いため、軍事通信機器の検査装置にも使われている。 「日本の炭素繊維はさまざまな兵器に利用できる。中国ものどから手が出るほどほしがっているのではないか」 元陸上自衛隊陸将補で、軍事アナリストの倉田英世氏はこう指摘する。 経済産業省でも、軍事転用を警戒して
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く