山陽新聞の記事によると、地球から約3億光年離れた場所で発見された超新星SN 2009dcが、これまで限界と考えられてきた明るさの約2.7倍であることを、広島大や東大などの研究チームが突き止め、13日発表した。(広島大のプレスリリース、東大のプレスリリース、ApJ掲載予定論文、ApJ Letters掲載予定論文) Ia型超新星とは、超新星のうちHのスペクトルが見られず、Siのスペクトルが見られるもののことである。連星系を構成している白色矮星に対して相手の恒星からの恒星風が降着して質量が増大すると、白色矮星内部の電子の縮退圧では重力に抗しきれなくなりさらに圧縮され中心の炭素の核融合が起きることによって、Ia型超新星になるとされている。電子の縮退圧によって支えられる質量には理論的な上限があり、チャンドラセカール限界質量(=太陽質量の約1.4倍)と呼ばれている。このようなメカニズムにより、Ia型超