電車で向かいの席に座る中学生ぐらいの男の子とその子のお父さん。 毎日通勤で電車に乗るのだが、男同士の親子を見た覚えがない。 男の子が持つトートバッグから花束が顔を出していた。何かのお祝いに使う花とは少し違う色味の花。恐らくお墓参りに行くのだろう。 今でも自分は子供の立場に近いと思いながらも日々お父さんに向かって歩んでいる。 いつかこうして自分の子供と電車に乗る事があるのだろうか。甲子園の高校球児を見てキャッチボールをする日がくるのだろうか。と想像を膨らませている。 僕は父さんとの思い出が中学校の頃で止まっている。 思春期だったのか反抗期だったのかは今でもわからないが、高校に進学した頃から家族と話す事が少なくなった。18歳で専門学校へ入学し、すぐに家を飛び出してからは帰ることも連絡を取ることもなくなり、久しぶりにゆっくり話したのは父さんが入院した時。 ベッドの上にいるのは僕の記憶にある父さん
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