トーマス・デマンド 「写真における唯一の真実は、ある場所にカメラがあったということだけ」 トーマス・デマンドの言葉(「studiovoice」インタヴュー記事より) トーマス・デマンド《部屋》1994年 Cプリント 183.5×270.3cm トーマス・デマンド《浴室》1997年 Cプリント 160×122cm 人物が存在しない部屋や浴室の写真。 「部屋」は破壊されてはいるものの、よく見ると壊れたものは人が長年使ったとは思えないほど傷や錆や汚れが無く、無機質でどこか重さに欠けている。破壊されたようにセッティングされた映画か舞台の室内の様だ。ここで何があったのか理解しようと試みるのだが、どうにも奇妙な感覚がそれを阻む。現実感がないのだ。「浴室」にはつい先ほどまで人がいたのかもしれない、日常のありふれた室内空間だ。マットの歪みなど、いつもしているように手を伸ばして直したいくらいだ。しかし、しば
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く