みなさんは「アイヌ」という言葉に、どんな印象を持っていますか。アイヌとは、日本列島の北部、主に北海道の先住民族のことをさします。最近では、漫画『ゴールデンカムイ』に登場したり、北海道の白老町にある民族共生象徴空間『ウポポイ』のニュースを目にするなど、アイヌの認識は広まっているように感じます。とはいえ「自分のまわりにはアイヌの人はいない」「会ったことがない」という人もいるかもしれません。しかし、それは本当でしょうか。 アイヌをはじめとするマイノリティに対する「決めつけ」、固執した考えを改めて考えたくなる本『アイヌもやもや』(303BOOKS)が発売されました。著者である北原モコットゥナㇱ先生に取材をして、ふだん感じている“聞きづらい”こと“モヤモヤ”していること、社会にあるマイノリティとアイヌとの共通点について話を聞きました。ちなみに北原さん自身も東京都杉並区生まれのアイヌで、亡くなったお祖