戦国武将真田信繁(幸村)が、義兄小山田茂誠(しげまさ)宛てに書いた自筆書状の原本が、行方不明になってから約100年ぶりに見つかった。写しがあるため、配流(はいる)(流罪)されて老け込んだ信繁の様子が分かる史料として知られていた。国文学研究資料館特定研究員の丸島和洋さん(39)が24日、京都市の表装店で鑑定し原本と判断した。「老いや病という内容に反して、文字には力強さがある」と話している。 書状は今月上旬、三重県内の収集家男性(58)が古書店で購入した。丸島さんの著書「真田信繁の書状を読む」に収録された写しの写真を見て、出版した星海社(東京)を通じ丸島さんに鑑定を依頼。信繁の筆跡と特徴が一致したことなどから原本と判断した。丸島さんは「写しでは筆の勢いや墨の濃淡までは分からない。書状は信繁自筆とみられていたが、原本の発見でより確実になった」と言う。 丸島さんによると、信繁が出した文書は17
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